プロフィール
中小企業診断士タニシゲ
中小企業診断士タニシゲ
佐賀県伊万里市の中小企業診断士です。 経営戦略や経営計画の策定、マーケティングや企業再生などのコンサルタントをやっています。 企業さんの売上アップ、商店街活性化、地域活性化、地域産業の振興など、地域が元気になるのが私の喜びであります。
<略歴>
1973年1月 誕生
伊万里幼稚園、大坪小学校、伊万里中学校、伊万里高等学校と、18年間伊万里で過ごす。
横浜国立大学経済学部卒業後、伊万里の近くに帰りたいと思い、長崎県内の銀行に入行。
地域シンクタンク業務を行う情報調査部、経済研究所に配属となり、地域経済調査、産業調査、政策提言などを行う。
その間、福岡の地域シンクタンクに2年間出向し、「九州経済白書」の執筆にも参加。
銀行を退職後、伊万里市内の経営コンサルタント事務所に勤務する傍ら、中心市街地活性化グループ「eまち伊万里プロジェクト」でも活動中。
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経営計画は大切ですね

2011年10月05日

 中小企業診断士タニシゲ at 17:58  | Comments(2) | 地域活性化活動報告
今日は、経営計画説明会と、損益目標の立て方について支援してきました。

経営計画説明会は、経営者さんと私とで作った経営計画を、社長さんの口から社員さんに向けて説明して頂きました。
そこには、社長さんの想いや考え、目標の数字、何故その数字が必要なのか、目標を達成するためにどのような方針で行動するのか、などなどが書いてあります。

「この数字は、皆さんのお給料を上げるために必要な利益なんです」
「この数字を作るには、お客様に喜んでいただくには何をどうすればよいかを常に考えて行動する必要があります」
「お客様とお取引先様、そして私達自身が幸せになるように、目標達成に向けて頑張りましょう」
といったメッセージを社長さんから社員さんに発して頂きました。

すると、社員さんからは、
「具体的に数字と行動方針を示してもらったことで、これから何をどうすれば良いか見えてきた」
という感想が聞かれました。
経営計画書は、全社一丸となる第一歩だと思います。

午後からは、別の会社さんで来期予算の立て方についてレクチャーしてきました。

「会社にとって必要な利益はいくらだから、逆算するとこれぐらいの売上が必要ですね。」
「この売上の数字を作るには、何をいくら売れば良いですか?」
「この数字、いけそうですか?無理そうですか?」

などのお話をしながら、おおよその毎月の売上目標を計算してみました。
すると、
「これまでは何をどうすれば良いか分からなかったけど、今日数字で考えてみたことで、なんだか将来のことが考えられるようになりました」とのお言葉をいただきました。

コンサルにとって、こういう言葉は本当に嬉しいものです。
やはり、経営者さんや社員さんに前向きな気持になって頂くことが、企業さんの成長・発展の第一歩だと思います。

きっかけはどちらも「経営計画」です。
やはり、経営計画は大切だと思います。

「よし、うちも!」と思われた方はご連絡ください。
ただし、「ヤル気がある」経営者さんに限ります。
「コンサルに丸投げ!」という経営者さんは無理です(笑)。
  


中小企業の連携について考えた1日でした

2011年10月05日

 中小企業診断士タニシゲ at 13:09  | Comments(0) | コンサルタント活動報告
昨日は、中小企業の連携について考えた1日でした。

午後から佐賀県ベンチャー交流ネットワークの例会に参加し、「生き残りをかけた中小企業の『戦略的企業連携』の成功ノウハウ」~小規模ネットワーク(企業連携)のすすめ~というお話を聞いて来ました。
「これから中小企業が生き残っていくためには、特徴を持った企業同士が協力し、共同で営業を行ったり、技術を補完しあったりすることが有効です。」という内容で、その例として「チーム入間」という精密加工を得意とする企業グループなどの活動例を聞くことが出来ました。
★チーム入間のWEBサイトはこちら

私も、それぞれの得意分野を持った企業さんがグループを作ることで、競争力を高めたり、新しい商品開発を行ったり、新市場を創造したりできるのではないかと思っていたので、大変興味深い話しでした。
話を聞きながら、「あの企業さんの製品を世に広めるには、あの会社とあの会社とが連携すればいけるかな・・・」などと、色々考えておりました。

で、話を聞きながら、ニュースをチェックしておりましたところ、こんな記事がありました。
道内銀行の首脳が「円滑化法は再延長すべきではない」と主張、中小企業の再編・統合に向けた政策誘導が再生に不可欠

要は、
・金融円滑化法で返済が猶予され、企業は倒産を回避できているが、業務の改善は進んでおらず具体的な解決になっていない。
・したがって、返済猶予で延命を図るのではなく、中小企業同士の再編・統合を行い、根本的な解決を図るべきではないか。
という内容です。

これもまた、中小企業の連携の話であり、一つの考え方です。
前向きか、後ろ向きかは別にして、中小企業が生き残るため、雇用の場を守るためには連携が必要、という意味では、セミナーの話も、ニュースの内容も同じです。

いろんな現場を見ている立場からすると、事業承継や企業再生をきっかけとして、中小企業同士の連携、再編、統合は増えると思います。
では、誰がリーダーシップを取るかということが課題になります。
企業さん?
商工会議所さん?
金融機関さん?
行政さん?
私?(笑)
  


今日は後継者さんのお手伝いの日でした

2011年10月03日

 中小企業診断士タニシゲ at 17:08  | Comments(1) | コンサルタント活動報告
今日は、後継者さんのお手伝いの日でした。

午前中は、近々社長になられる後継者さんに、決算書の見方や計画の立て方をレクチャーするための教材準備。
「うちの息子に、経営者に必要な勉強をさせたい」というお母様のリクエストによるものです。
これから数十年にわたって企業経営するには、数字を理解することが最低条件です。
それプラス、夢や志、目標設定、戦略づくり、実行力、検証力、従業員さんを気持ちよく働かせる環境づくりなどが必要ですが、それはおいおいお伝えできればと思います。
なお、今回は商工会議所さんの専門家派遣事業での経営支援ですので、企業さんの負担は0円です。

午後は、今年社長を代替わりされた企業さんの、中期計画策定支援の打合せ。
「利益を安定して確保し、従業員の処遇を改善したい」という社長の思いを形にする計画を作成中です。
これから数十年にわたって企業を存続させるには、必要利益を予め計画に織り込み、達成するための準備と行動が必要です。
それプラス、社長の想い、将来の会社のあるべき姿、お客さんにとっての存在意義、従業員さんの処遇改善などを実現するための、数字と行動の計画が必要です。
だいぶん計画もまとまってきましたので、近々、社員さん向けに経営説明会を行う予定です。

私も年齢が38歳と後継者さん達と近い年代ですので、応援する気持ちが自ずと高まります。
成功の喜びを分かち合える日を楽しみに、若手経営者さんをこれからも支えていきたいと思います。  


105円の本から得たこと

2011年10月02日

 中小企業診断士タニシゲ at 20:46  | Comments(0)
数ヵ月前にブックオフで105円で買った「ジャック・ウェルチわが経営」。
10年以上前の本ということであまり期待してませんでしたが、色々と得るものがありました。

例えば、
・経営にはビジョンが大切だということ。
・現実から目をそらしてはいけないこと。
・常に考えることが大切だということ。
・将来予測を行い成長が期待できる事業に取り組み、衰退する事業からは手を引くこと。
・人材育成が重要であること。
・従業員のアイディアを引き出す仕組みが重要であること。
など。

これらは、1980年代、90年代にGEというアメリカの巨大企業を経営したジャック・ウェルチという有名な経営者が得た気づきの一部です。

たまたまかどうかは分かりませんが、2011年に私が中小企業の皆様にお伝えしていることと同じようなことです。

コンサル先からの帰りにたまたま買った古本ですが、色々と考えを整理したり確認することができましたし、次のコンサル業務のアイディアも得ることができました。
105円で。

  

知事、「西九州港」表明

2011年07月27日

 中小企業診断士タニシゲ at 12:01  | Comments(0) | 地域活性化ニュース
Asahi.com記事「知事、『西九州港』表明」

記事の要約
●日本海側拠点港の選定を進めている国土交通省の市村浩一郎政務官が25日、県内の対象港となる伊万里、唐津両港を視察した。
●古川知事は、非公開の会議で、「西九州港構想」を提案。伊万里港は国際コンテナなど物流機能、唐津港は外航クルーズなど観光機能を強化する考えを示したという。
●市村政務官は、伊万里港を視察。塚部芳和市長らから水深13メートル岸壁の建設が進む同港の現状や、水深18~23メートルの同市浦ノ崎地区の開発構想などについて説明を受けた。
●九州地方整備局によると、日本海側拠点港は、中国、韓国、ロシアなどの経済発展を取り込み、港湾間の連携を図るのが目的。東日本大震災を踏まえて、太平洋側港湾の代替機能を確保する狙いもある。
●応募資格は日本海側の重要港湾など26カ所で、29日に港湾管理者からの応募を締め切り。8月にプレゼンテーションを実施し、秋には選定する予定。

さあ、盛り上がってまいりました!
私、15年ほど前から、伊万里港に物流拠点が出来ないかと独り妄想をしておりました。
その想いを、先日市長にお会いしたときにぶつけてみたりもしました。
するとどうでしょう、こんな記事が出ているではありませんか!
日本海側拠点港は、是非伊万里港を!
​軍港招致合戦以来の転機となるか!?
知事、市長、この機会を逃さないよう宜しくお願いいたします!

以下、私の考えを簡単に申し述べます。
●背景:
グローバリゼーションにより国際物流は今後も増大するため、より​多くのものをより安く、より早く輸送するニーズが高まる。
これにより、国際物流の主流であるコンテナ船の益々の大型化が進​展するものと考えられる。
そのようななか、既に釜山、深セン、厦門、青島など韓国・中国は​水深17m以上のバースを持っているが、日本では東京、伊勢、阪​神の15m級のバースが最深であり、しかもこれらは太平洋側の港​である。
したがって、国策として、東アジア・日本海側に大型コンテナ船が​寄港できる港が必要と考える。

●伊万里港が優れている点
メリット1:黄海、東シナ海に近い
伊万里港は黄海、東シナ海に近く、東アジアをラウンドする大型コ​ンテナ船が寄港しやすい立地条件である。

メリット2:水深18m級のバースが低コストでできる​?(要検証)
伊万里港浦ノ崎地区の埋立区域周辺は水深18m超であり、掘削工​事が他の港湾より少ないと考えられる。
伊万里湾内の天然の島が防波堤の役割をしており、新たな防波堤工​事も不要である。
浦ノ崎地区は既に埋立が行われている。

メリット3:鉄道輸送が可能である
環境面への配慮から、物流には二酸化炭素等の排出量が少ない鉄道​等へのシフト、モーダルシフトが求められている。
伊万里港西岸には鉄道が通っており、貨物列車による全国配送が可​能である。

このブログをご覧になった県職員、市職員の方、どうぞ担当部署の方によろしくお伝え下さい!  


輝け!! 第41回 伊万里ブログ村

2011年07月08日

 中小企業診断士タニシゲ at 19:46  | Comments(2)
ご無沙汰しておりました。
androidから投稿できるアプリがリリースされていたことに今日気付き、早速使ってみました。
これは楽チン。



編集長、約1ヶ月遅れで気付いてごめんなさい。  

気になる本

2011年02月12日

 中小企業診断士タニシゲ at 11:43  | Comments(0) | 経済・経営ニュース

▲「君は生き延びることが出来るか?」(波平さんの声で脳内再生推奨)

1974年生まれの中小企業診断士さんが書いた本だそうです。
1973年生まれの中小企業診断士としては、表紙のデザインだけでものすごく気になります(笑)。
「宇宙世紀のマネジメント・ケーススタディ」というサブタイトルが、これまた秀逸です(苦笑)。

Amazonのレビューを見ると、

「ガンダムを真っ正面から『経営』の視点で捉えた画期的な書物」
「ガンダムの世界観やストーリーと経営の要素を網羅的に結びつけた着眼点・発想力。見事なまでの「こじつけ力」である。コンセプトの本気っぽさと冗談っぽさのバランス感覚も良い(内容はかなり本気モードである)。」

とのこと。
1973年生まれの中小企業診断士としては「一体何が書いてあるんだ!?」と身悶えしそうです(苦笑)。

目次を見ると・・・、

戦略編
・企業の理念と目的
・全体戦略
・機能別戦略
マーケティング編
・自社の把握
・市場の把握
・マーケティング戦略
オペレーション編
・生産管理
組織編
・組織構成
・リーダーシップ
・教育訓練
・人事管理

と、全社戦略から機能別戦略あたりの話が書いてあるようです。

「もしドラ」に興味を惹かれつつも手を出すことが出来なかった私ですが、この本は私の心に直球ど真ん中どストライク過ぎて、書店で見かけたら手を出してしまいそうです(笑)。

おそらく、経営者、経営幹部、管理職として頑張っている団塊ジュニアな人たちは、同じような思いで手に取るのでしょう。
ま、団塊ジュニアのビジネスマンをターゲットとしたマーケティングに、まんまとやられているということなんですけどね(苦笑)。

そういう点も含めて、著者には敬服する次第です。


  


事業評価

2011年02月07日

 中小企業診断士タニシゲ at 00:10  | Comments(0) | 中小企業経営研究
「何故、この会社は厳しい状況に追い込まれているのか。」
「この会社の事業は、これからどうなるか。」
「この会社を立て直すことは可能か。」
「立て直すには何を改善すべきか」
ということを、感覚ではなく、事実を元に分析し、論理だてて報告書にまとめる。
そんな仕事を、この2週間ほどやっていました。

人間の体に例えると、
「この人の体調不良の原因は何だろうか。」
「このままにしておくと、この人はどうなるだろうか。」
「健康体に戻すことはできるだろうか。」
「健康体に戻すには、どのような治療や薬が必要か。」
ということを、感覚ではなく、検査結果を元に分析し、医師としての専門的見地から診断書を書く。
そんな感じでしょうか。

私たち中小企業診断士は、読んで字のごとく、中小企業さんを診断します。
健康体か、そうでないか。
不況風に耐えられるか、そうでないか。
時代の変化についていけるか、そうでないか。
成長発展の可能性があるか、そうでないか。
などなど、企業経営の専門家の見地から診断し、企業の存続と発展に必要な提案を行います。

おそらく、これからたくさんの企業さんが診断を必要とされると思います。
なぜなら、これまでの右肩上がりの時代から、右肩下がりを前提としたビジネスモデルへの転換が必要とされるからです。
そして、これから年齢的な理由で引退する経営者さんが増えることが予想され、円滑な事業承継が必要とされるからです。

人間の体と同じ、企業さんも早期発見、早期治療が長寿の秘訣です。
円滑な事業承継には、数年の時間が必要です。
手遅れになる前に、お近くの専門家にご相談されることをおすすめします。
法律的なことは弁護士さん。
税務・財務的なことは税理士さん。
経営的なことは中小企業診断士へどうぞ。  


まちづくりNPO

2011年02月02日

 中小企業診断士タニシゲ at 22:16  | Comments(3) | 地域活性化活動報告

▲「特定非営利活動法人まちづくり伊萬里」の印

近々発足する、私たちのNPOのハンコができました。
作成していただいたのは「WE LOVE 文具」でお馴染みの早田文具さんです。
早田文具さん、スピード制作有難うございました。

さて、このハンコを見ながらまず思うのは、「eまち伊万里プロジェクト」での3年間の道のりです。
「伊万里の街に活気を取り戻したい!」という想いを持った仲間たちが集まり、手探りで、ドキドキしながら、素人の身の丈の範囲内で一生懸命やってきました。
皆、仕事で忙しい中、「大好きな伊万里のために」という気持ちだけで、見返りを期待することなく、手弁当でいろんなことをやってきました。
そしてこのたび、次のステップに進むために、NPO法人に生まれ変わります。

次に思うのは、10年以上前の自分のことです。
私がまだ銀行にいた頃、地域経済の調査を行う部署に勤務していました。
県外の銀行でしたから、調査するのは伊万里以外の地域です。
でも、いろんな地域や産業の調査をしながら、頭の片隅では伊万里と比較をしたり、何か伊万里に取り入れられないかと考えていました。
そして、いつかは伊万里に帰って地域経済調査(シンクタンク)のNPOか、まちづくりに関するNPOを作りたいなと考えていました。

それが、叶いました。
念ずれば花ひらくとは申しますが、自然の流れに身を任せていたら、いつの間にか伊万里に帰ってきて、中心市街地活性化活動に参加するようになり、気がつけばNPOのハンコが目の前にありました(笑)。

おっと、感慨にふけっている場合ではありません。
これは新しいスタートラインです。
何年かかるか分からない大仕事です。
数十年は関わる覚悟です(笑)。
私たちの代で実現できなくとも、次の世代が頑張ってくれるでしょう。
未来永劫、伊万里のために楽しく頑張る人たちの組織、そんなNPOになって欲しいと願います。

伊万里LOVE!  


1人でも多くの人に伊万里に来ていただくために

2011年01月28日

 中小企業診断士タニシゲ at 12:01  | Comments(5) | 地域活性化活動報告
どうすれば伊万里に1人でも多くの方々に来て頂けるか?

私たちeまち伊万里プロジェクトでは、そのヒントを探るべく、昨日、九州じゃらん編集長の長田佳子先生をお招きし、地域の集客力についてのご講演を頂きました。

「伊万里に来たくなる理由、コンテンツを作らなきゃ」
「伊万里に来たら、まずどこにいけば良いかを伝えなきゃ」
などなど、様々な気付きを与えていただきました。

受講生は、
商店街の商店主さん
伊万里の焼き物のメッカ大川内山の窯元さんと女将さん
市役所の関係部署の職員さん
商工会議所の職員さん
伊万里市議会議員さん
伊万里が大好きな市民の皆さん
そして私たちeまち伊万里プロジェクトのメンバー
など総勢60名以上。
当初の予想を30名ほど上回り、皆さんの関心の高さを実感することが出来ました。

90分の先生のお話と質問の後、参加者の皆さんによるグループ討議を行いました。
テーマは、
①1人でも多くの人に伊万里に来ていただくために、何が必要か?
②そのために、私たちには何が出来るか?
の2点です。

今回の狙いは、商店主さん、窯元さん、市役所さん、商工会議所さん、市民の皆さんなど、それぞれ立場が違う人達が同じ話を聞いて、同じテーマで考えることで、相互理解と連携のきっかけを作るということでした。

それぞれの関係者は皆伊万里が大好きで、伊万里に元気になってもらいたいという共通の想いがあります。
ということは、お互い連携する土壌があるということです。
伊万里には伊万里焼や伊万里牛、フルーツ、自然環境、そしてネームバリューなど優れた観光素材がありますが、それを地域への集客に生かしきれているかというと・・・、いかがでしょうか。
共通の想いを持った人達が手を取り合い、知恵を出し合い、補い合えば、今まで以上の成果が出るのではないでしょうか。

ということで、昨日は色んな立場の方々に、同じテーブルを囲んでお話をしてもらうという試みを実行してみました。
大丈夫かな、皆さん話が弾むかな、と若干の不安もありましたが、時間が経つに連れて皆さんの声が部屋いっぱいに響きわたっていました。
その光景を見て、eまちメンバーのムラカムさんは「涙が出そうだ」と感激していらっしゃいました。
(ムラカムさん、私もです!)

で、討議の結果を各グループから発表していただいたところ、伊万里の集客にとって必要なキーワードはやはり「連携」でした!
「また、このような話し合いの機会を作って欲しい」というご意見も頂きました。

さあ、これからどのようにして連携を深めましょうか。
また考えていきたいと思います。

長田編集長、遅くまで有難うございました。
良いご報告が出来るよう、伊万里は頑張ります!

そして共催頂いた伊万里商工会議所さん、ご参加頂いた皆様方、この度は本当にありがとうございました。
引き続きどうぞよろしくお願い致します!


▲連携のキックオフになるか!? 皆さん遅くまでお疲れ様でした。  


どのような街を子や孫に残したいのか、本音を聞いてみたい。

2011年01月25日

 中小企業診断士タニシゲ at 22:03  | Comments(2) | 地域活性化活動報告
今日は、某所にて「まちづくりセミナー」に参加いたしました。
その分野の本も書いていらっしゃる著名な先生ということで、ものすごく期待して参加いたしました。

で、こう書いてしまえば大変失礼なのですが、今の私には違和感がある話でした。
ところどころはうなずける箇所があるのですが、全体的にイマイチ腑に落ちません。
なんでだろうと考えた結果、思い至ったのは、

「講師が考える中心市街地のあるべき姿」と、
「私が考える伊万里の街のあるべき姿」が異なっているからではないか、

という結論です。

だから、決して講師が話しが下手とか、つまらないというわけではないのです。
そもそも目指すものが違うのでしょう。

そこで私思いました。
はて、商店主や住民の皆さんは何を目指しているのだろう?
どういう街を子や孫に残したいと考えているのだろう?

商店主が考える伊万里のまちなか。
住民が考える伊万里のまちなか。
市民が考える伊万里のまちなか。
私が考える伊万里のまちなか。
果たして、それらのビジョンは一致しているのだろうか?

これらのビジョンがどこか一点でも一致していれば、街づくり活動は可能だと思います。
街づくり活動を行ううえで問題になるのは「関係者の温度差」ですが、目指すものに共通性があれば、その温度差も少しは緩和できるのではないでしょうか。

でも実際は、各人が何を目指しているのか、そもそも目指すべきものを持っているか持っていないのか、そこからお互いに知らないのではないでしょうか。
まずはお互いの考えを聞いたり話たりすることが必要なような気がしました。
皆で話した結果、「なんだ、お前もそう思っていたのか、なら一緒にやろう」「ああ、あなたの考えは面白い、私も手伝ってみようかしら」ということになったりすれば、新しい動きが生まれるような気がします。
ま、現実はそんな簡単ではないでしょうけど(笑)。

これまで、「一人でも多くの人に『自分が考える伊万里の街の将来像』と『そのために自分は何が出来るか』を聞いてみる」という根本的なことを見落としていたような気がします。
こんなことを気づくことが出来たという意味で、期待以上のセミナーでした(笑)。

さて、どうやって皆さんの意見を聞けば良いか。
まずは座談会とアンケートかな?  


性格タイプ・インデックス

2011年01月23日

 中小企業診断士タニシゲ at 18:52  | Comments(3) | 中小企業経営研究
昨日から「組織行動とマネジメント」という本を読んでます。
そのなかで、「マイヤーズ・ブリッグスの性格タイプ・インデックス」について触れてありました。

そのフレームワークでは、人の特性を
・外交的(E)か内向的(I)か
・感覚的(S)か直感的(N)か
・思考的(T)か感情的(F)か
・知覚に訴える(P)か判断力に訴える(J)か
で評価し、その組み合わせから16種類の性格タイプに分類します。

たとえば、外交的(I)で直感的(N)で思考的(T)で判断力に訴える人(J)はINTJタイプとなり、この組み合わせの人は「夢想家」タイプで、懐疑的、批判的で、独立心があり、決意が固く、頑固なのが特徴だそうです。
ESTJタイプは「まとめ役」タイプで、実践的で現実的、事務的なビジネスやメカニックに向いているのだそうです。

で、さらに興味深いことが書いてあり、
「アップル・コンピュータ、フェデラル・エクスプレス、本田技研、マイクロソフト、プライス・クラブ、ソニーといった特別に成功している企業を創設した13人のビジネスマンのプロフィールによると、この13人全員が直感的な思考家(NTタイプ)であるという。この調査結果が特に興味をそそるのは、直感的な思考家は人口のわずか5%しかいないからである。」
とのこと。

さて、自分は何タイプかと思い、さっそく検索して無料診断サイトでテストを受けてみました。

その結果、私はINTJタイプだとか。
!!
5%しかいないと言われるNTタイプではありませんか。
ホントかなと思い、別のサイトで試してみると、今度はINFJと違ったタイプになりました(笑)。

まあ、私のテスト結果の信憑性はともかく、自分の性格や従業員さんの性格などを客観的にみてみるのも面白いかなと思いました。
そして、性格にあった仕事やポジションを任せれば、組織力も向上するのかなと。

まだ全部読んでいませんので何とも言えませんが、そういう視点で組織のことを考えてみるのは決して無駄ではないと思います。  


成長戦略と知行合一

2011年01月22日

 中小企業診断士タニシゲ at 09:56  | Comments(0) | コンサルタント活動報告
これからの成長戦略、特に新市場開拓について考えると、一つの方向性として「新興国市場への参入」が考えられます。
これから人口が減少し、経済成長が期待しにくい日本国内の市場よりも、これから人口が増加し、所得水準が向上し、住宅や車などを買う人が増える、つまりは高度経済成長期を迎える国でシェアを取る方が、売上を飛躍的に伸ばすには適するのではないかと思われます。

ということを、去年のセミナーでポロッと話したところ、敏感に反応してくださった方がいらっしゃいました。
さがファンブロガーのカーウォッシュワンさんです。

去年より、タイやマレーシアに出張し、現地の同業者の方に車磨きの技術指導を行っていらっしゃいます。
同時に、同業のトップ企業のオーナーさん達との交流を深めたり、経営面での気づきを得たり、スタッフさんたちのハングリー精神に触発されて帰って来られます。
そして、カーウォッシュワンさんが「心の師匠」と呼んでいらっしゃるI社長さんから、技術面、経営面だけではなく、「人間力」を学んでいらっしゃるようです。
ブログを読んだり、直接お話を聞いていると、本当に良い学びを得ていらっしゃることが分かります。

で、「なんで最近海外に行きよるとですか?」と聞いたところ、
「あんたが海外市場の話ばしたけんたい!」とのこと。
本当の理由は、「心の師匠I社長から学びを得るため」だと思いますが、リップサービスとはいえ、セミナーで話したことを気に留めていただき、行動していただくことは嬉しいことですね。

ここで思い出したのは、「知行合一」という言葉。
かの吉田松陰が松下村塾の掛け軸に掲げた言葉と言われています。

【知行合一】
「知識と行為は一体であるということ。本当の知は実践を伴わなければならないということ。王陽明が唱えた陽明学の学説。」

知行合一を実践されるカーウォッシュワンさん。
私も見習いたいと思います。  


地域活力と事業承継

2011年01月21日

 中小企業診断士タニシゲ at 08:00  | Comments(0) | コンサルタント活動報告
「あと5年早く相談していればなあ」
と、ある社長さんがおっしゃいました。

その会社は、幹部社員が50歳代後半から60歳代にさしかかっており、数年後には定年退職が予想されます。
中長期計画を検討するにあたり、10年先までの人事計画を検討していたところ、重要な役割を果たしている人が相次いで定年を迎えられることがわかりました。
同時に、その後を任せられる人材が今のところ見当たらないこともわかりました。

仕事内容にもよりますが、独自の技術や営業ノウハウ、管理能力、リーダーシップなどは短期間で身につけられるものではありません。
特に管理能力やリーダーシップは、その人特有の人柄に寄るところが少なくなく、研修を受ければ誰でも出来るというものではありません。
ですから、人事計画は中長期的に考えて、先手先手を打ちながら採用や育成を行なうことが重要です。

そこで出てきた言葉が、
「あと5年早く相談していればなあ」
でした。

私個人的に、企業の事業承継に高い関心を持っています。
関心というよりも、問題意識を持っています。
何故かというと、企業の事業承継と地域活力は密接な関係にあると考えているからです。

たとえば、経営者の事業承継や経営幹部の業務引継ぎなどが上手く行かない場合は、何らかの形で業績に悪影響が出ます。
右肩上がりの時代であればどうにかなったことも、人口減少時代のこれからでは誤魔化しが効きません。
業績が悪化すれば、人員削減などの経費削減が進められ、地域の雇用機会が減少します。
最悪の場合は廃業、倒産という事態も考えられ、会社自体が減少します。

つまり、地域の中小企業で事業承継が円滑に行われなければ、企業数や雇用機会が減少するため、個人所得も減少し、地域の消費力も減退します。
働く場がなくなれば、人口減少も加速します。
企業数や雇用機会、個人所得、人口などが減少すれば、税収や社会保険料(特に企業負担分)にも影響が出ます。

そうなれば、これは企業内の問題ではなく、地域全体の問題です。
行政、商工会議所などの支援機関、地域金融機関、中小企業診断士などが連携し、事業承継が円滑に行われるようサポートする必要があると考えます。
事業承継と同時に、新しい時代に対応できる企業へと経営革新のサポートも行う必要があると思います。

知事、市長、議員の皆さん、いかがでしょうか?
「あと5年早く取り組んでいればなあ」とならないことを願います。

(注)私は佐賀県伊万里市を中心に活動していますが、お客様は市外、県外も含め広範囲にわたっています。今回も含め、ここで取り上げる話は、伊万里の企業さんの話とは限りません。念のため申し添えておきます。   


「末学」と「本学」

2011年01月20日

 中小企業診断士タニシゲ at 23:42  | Comments(0) | 中小企業経営研究
月刊致知2011年2月号に、またまたハッとさせられる言葉を見つけました。
「末学」と「本学」です。

「本学」とは、人間学のこと。
「末学」とは、業務上の知識や学校の勉強などを指します。

例えば、経営コンサルタントの私が、「末学」である経営理論ばかりを学びに学んだところで、「本学」である人間修養ができていなければ、その知識を正しく使うことが出来ないし、人様に実践していただくことは出来ないでしょう。
逆に、「本学」である人間修養ができていれば、多少知識が不足していても、もっと言えば経営コンサルタントという仕事をしていなくても、何らかの形で人様のお役に立てるでしょう。
ということで、人間修養をせずに知識だけを学ぼうとするのは、それこそ「本末転倒」ということを気付かせてくれた一文でした。

では、どうすれば「本学」を学ぶことが出来るのか。
これは私個人的な考えですが、やはり先哲の教えを学び、日々の生活で気がけて実践していくしかない思います。
日々の生活の中で身を修めることを意識し、習慣化し、自然と善行ができるようにするしかないのかなと。
それぐらいしか思いつきません。

月刊致知、ほんといい本です。
特に若手経営者の皆さんにおすすめです!  


中小企業家同友会支部例会に行ってきました

2011年01月19日

 中小企業診断士タニシゲ at 23:58  | Comments(0) | 中小企業経営研究
今日は佐賀県中小企業家同友会の西支部の例会に参加してきました。

中小企業家同友会は、中小企業経営者さんの勉強と交流の場です。
お互いの話の中から経営のヒントを得たり、ネットワークを拡げることができるため、例会を楽しみにしている参加者の方が多くいらっしゃいます。
地域には様々な経済団体がありますが、この会はかなりまじめに経営の勉強を行っている団体だと思います。

現在、絶賛会員募集中です。
共に学ぶ仲間をお求めの経営者の方は、是非こちらのホームページを御覧ください。

佐賀県中小企業家同友会のホームページ
中小企業家同友会(全国)のホームページ

例会へのオブザーバー参加大歓迎です。
なお、今年の3月までは入会金無料です。
ご興味がある方は、事務局までご一報ください。
事務局の連絡先はこちらのページの一番下に記載されています。
どうぞよろしくお願い致します。
  


決断力と実行力でV字回復

2011年01月18日

 中小企業診断士タニシゲ at 22:00  | Comments(0) | コンサルタント活動報告
今、とある企業さんの事業計画書を作成しています。
計画書を作りながら、社長さんの頑張りに独り感動しています。

その企業さんは、販売力低下と経費高止まりで収益力が低下し、キャッシュフローがマイナス(入ってくるお金よりも出て行くお金のほうが多い状態)になったことが原因で金融機関さんへの返済資金を捻出することができなくなり、約1年ほど前に私どもに相談がありました。
ご支援の結果、金融機関さんには延べ1年半にわたって元金返済をストップしていただくことができ、その間、社長は不採算店舗の撤退を中心に思い切った事業再構築を断行されました。
資金繰りで頭が一杯であったろうにもかかわらず、手塩にかけて育てた店を1つ2つと閉めていかれるなど、精神的に大変なご苦労をされたことと思います。
それでも社長は、大切なものを守るために最善を尽くされました。

そして1年が経ち、まもなく元金返済が再開されるということで、再度事業計画書を作成しています。
事業再構築の結果をみると・・・、売上は半減したものの、仕入や固定費を大幅に削減することに成功し、キャッシュフローはプラスに転じていました。
この数字には本当に頭が下がりました。

V字回復の原動力は、やはり社長の決断力と実行力です。
これができる社長さんは強いです。

逆に、数カ月先に資金ショートの危険性があり、収支悪化の原因が分かっている状況にあっても、様々な摩擦を避けようという意識が先に働いてアクションを起こせない社長さんもいらっしゃいます。
最後の最後まで人任せにする社長さんもいらっしゃいます。
多くの場合は、時間の経過と共に改善可能性が低くなっていきます。

人間の体もそうですが、病気に対しては早期発見、早期治療が大切です。
そしてなによりも、「必ず直して見せる」という強い意志と、困難な治療にも勇気を持って取り組むことが、最終的には良い結果に繋がるのではないかと思います。
そのようなことを、最近のお仕事を通じて学ばさせていただいた次第です。

(注)私は佐賀県伊万里市を中心に活動していますが、お客様は市外、県外も含め広範囲にわたっています。今回も含め、ここで取り上げる話は、伊万里の企業さんの話とは限りません。念のため申し添えておきます。  


論語と算盤

2011年01月17日

 中小企業診断士タニシゲ at 08:15  | Comments(1) | 地域活性化研究
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
月刊致知2010年12月号に、目を引く一文が書いてありました。

「道徳なき経済は犯罪であり」の部分については、皆さんも思い当たるフシがあると思います。
事業拡大や利益追求に走るがあまり、人を騙したり法の盲点を突いたり悪事に手を染める会社を時々ニュースなどで見かけますね。
往々にして、そのような会社や経営者は最終的に破綻し、社会からは軽蔑のまなざしで見られることになります。
事業繁栄は大切な事ですが、その基盤には「道徳」を据えておく必要があります。
お客様から、取引先から、従業員から「信用」を得ないことには企業は立ち行かず、そのためには経営者、経営幹部が道徳を実践し、会社全体に浸透させることが必要だと言えます。

一方「経済なき道徳は寝言である」の部分ですが、これもまた重みのある言葉です。
経営者、経営幹部が道徳を実践し、会社全体に浸透させることが理想とは思いつつも、「衣食足りて礼節を知る」の例えがあるように、明日の売上や資金繰りに追われる会社では、そのようなところにまで気が回らないのが現実だと思います。
したがって、目先の利益を無理して追わなくても良いような財務状況、収益構造、ビジネスモデルを日頃から意識して築いておくことが大切です。

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
今後経営コンサルタントとして企業さんの支援を行うにあたり、この言葉について深く考える必要があると直感的に思いました。
そこで手にとったのがこれ、渋沢栄一翁の「論語と算盤」「論語講義」です。
経営は結局、哲学の領域に入っていきます。
当たり前ですね、経済も経営も人の営みですから。




  


ドリパス更新

2011年01月16日

 中小企業診断士タニシゲ at 20:05  | Comments(1) | サガントス一喜一憂
負ければドンヨリした気分で一週間を過ごすはめになり、
勝てばノリノリで一週間を過ごすことが出来る。

またハラハラドキドキワクワクの1年を過ごすべく、2011年サガン鳥栖ドリームパスポート(年間観戦パス)の更新をローソンで済ませてきました。
ホーム開幕戦が楽しみです。


▲一度はまると病みつきになるサガン鳥栖。詳しくは公式HPを御覧ください。  


目指すは「経営改善計画書作成を機とした組織活性化」

2011年01月15日

 中小企業診断士タニシゲ at 10:55  | Comments(0) | コンサルタント活動報告
どうもご無沙汰しております。
新年のご挨拶を申し上げるタイミングを逃した佐賀県伊万里市の中小企業診断士タニシゲです。
1月中に締め切りがある仕事が2つあり、今年に入っても師走からの忙しさが続いております。

で、主に今どういう仕事をさせていただいているかといいますと・・・

1.企業再生支援の仕事
①飲食店の経営改善計画書作成
②製造業の事業デューデリジェンス報告書作成
③卸売業(製造・飲食部門あり)の経営改善計画書作成
④建設業の経営改善計画書作成

2.業務改善支援の仕事
⑤サービス業(製造部門あり)の業務改善支援
⑥サービス業(製造部門あり)の業務改善支援
⑦製造業の業務改善支援

3.事業承継支援の仕事
⑧卸売業(製造部門有り)の事業承継M&A(売り)支援

であり、①が来週末締め切り、②が今月末締め切りとなっています。
③についても中間締め切りを今月末に設定していますので、こちらも待ったなしです。

そんななか、今週は前半が⑤(毎月2回訪問)、後半が③(2月末締め切り)の仕事を中心に行いました。
特に③の会社は、部門が3つあるので、1社で約3社分のボリュームになります(苦笑)。

経営改善計画書とは、読んで字のごとく経営改善活動の計画書です。
今回の計画書は、金融機関に提出し、毎月の返済額を減額してもらうお願いをする際に必要となる資料です。

例えば、年間2,000万円の利益(キャッシュ)を生み出す会社さんが、毎年4,000万円の借入返済をしている場合。
当然のことながら毎年2,000万円不足しますので、不足分をまた借り入れたり、資産を売却して調達したり、経営者個人のお金を会社に入れたりしながら、資金繰りを行います。
何年もすると銀行からの借入金が膨れ上がり、そのうち担保に入れる資産もなくなったり、会社の業績が悪化したりして追加融資が難しくなったり、経営者の個人資産も底をついたりします。 
最終的に、不足の2,000万円が調達できなくなると・・・、倒産という事態に至ります。

その会社が黒字であってもです。
従業員さんが何人、何十人、何百人と働いていて、そのご家族の生活がかかっていてもです。
その会社が多くのお客様から支持を得ていてもです。

ということで、無理な返済が原因で資金繰りが厳しくなっている場合は、「うちが生み出す利益(キャッシュ)は年間2,000万円ですので、返済期間を5年から14年に延ばし、毎年の返済額を1,500万円に変更して頂けませんか?」ということを金融機関さんにお願いしてみます。
これを「条件変更(リスケジュール)」といいますが、当初の約束を見直してくれというお願いをするわけですから、今後の事業計画と返済計画を説明する必要があります。

事業計画については、毎年の返済資金を確保するための損益計画と、損益計画を実現するための行動計画を作ります。
私が今取り組んでいる仕事は、この事業計画作成のお手伝いをすることです。
事業計画作成をお手伝いしながら、計画の実現可能性を高めるために、組織の見直しや定年退職者を見越した業務引継ぎなどの人事計画についてもアドバイスを行います。
計画を実行するのは結局「人」ですので、人と組織の活性化と最適化が肝になります。
ちなみに、中小企業の場合は、業績が悪化する原因もやはり人と組織、特に経営幹部層周辺にあることが多いようです。

ということで、今週は③の事業計画について、経営者さんや部門長さんご自身に、今後の損益見通しや改善計画、人員計画、設備投資計画について考えていただくよう説明とお願いをしました。
そりゃあ、私のほうで各部門長さんから話しを聞いて、それなりの計画を作ることができます。
でも、それでは「仏作って魂入れず」の例えどおり、計画を実行する人たちの気持ちがこもったものにはならないと感じています。
現場の部門長さんは毎日ご多忙とは知りつつも、例え一週間でもこれから5年先、10年先の自部門のことを頭から煙が出るぐらい考えていただきたいとの思いからお願いしました。
「現場のキーマンの誰々さんは再来年に定年か。そろそろ後継者を指名し育成なければ」
「設備が老朽化し更新したいが、更新資金はあるか。更新後の利益はどうなるか」
などなど、様々な問題や課題に気づいていただけるものと思います。
この気づきが、改善の原動力になると確信しています。

というわけで、発端は金融機関さん向けの改善計画書作成ではありますが、企業を継続・発展させるためのあるべき姿を考えるうえで非常に良い機会となっています。
「災い転じて福となす」ですね。

(注)私は佐賀県伊万里市を中心に活動していますが、お客様は市外、県外も含め広範囲にわたっています。今回も含め、ここで取り上げる話は、伊万里の企業さんの話とは限りません。念のため申し添えておきます。